東川町に移住して、3年目の春を迎えました。
新規就農するための条件のひとつに、2町歩以上の農地面積を有していなければならないというものがあり、どこの誰だか分からない新参物に農地を貸してくれる人もなかなか現れず、やっとの思いで借りられたのは叔父の2反の農地だけでした。
東川町で研修をはじめるにあたり、北海道知事が認定する「認定農業者」としての計画を提出し、就農支援資金なるものを借りながら研修を行っていたのですが、これは2年間研修したのちに新規就農できなければ、即全額返納しなければならないものだったため、ここで就農できなかった場合、農業者になれなかった上に、借金の返済までのしかかってくるという状況に陥るところまできていました。
そこで、農地を増やすことができない現状を役場の方へ相談したところ、親身に相談に乗ってくださり、なんとか新規就農することができました。
しかし、農業後継者でもなく、まったく後ろ盾のない、ゼロからの新規就農のため、生計を立てるための糧が必要であり、研修先だった農家さんで働かせていただきながらの、兼業での営農開始となりました。
平成23年春のことでした。
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